教会外観写真

キリスト教 

 

 キリスト教は、紀元1世紀初頭に、現在のパレスチナ地方で活動したナザレ人イエス(ナザレのイエス)を、救い主キリストとして信じる宗教です。イエス・キリストは、神の国の福音を説き、罪ある私たち人間を救済するために自ら十字架にかけられ、死んで葬られた3日後に復活し、天に昇りました。

 その信者の集まり(公同の教会、信仰共同体)であるキリスト教会は、誕生から2千年を経て、多くの宗派(正教会、東方諸教会、カトリック教会、聖公会、プロテスタントなど)に分かれていますが、ルーテル教会を含む正統派のキリスト教会は、「父と子と聖霊」(これを「三位一体(さんみいったい)」といいます)を唯一の神として信仰しています。

 

ルーテル教会

 「ルーテル教会」は、歴史ある正統派キリスト教会で、その名称は、ドイツの宗教改革者マルティン・ルターに由来しています。16世紀初め、ルターは、聖書が真実に人間に語りかけようとしている「福音」を教会に取り戻そうと、「聖書のみ、恵みのみ、信仰のみ」(下記「ルーテル教会の特色」参照)という3つの基本原則を掲げ、教会の改革に取り組みました。

 当時の教会(カトリック教会)は、「救いとは、人間の努力や良い行いによって得られる」と主張し、人々に重荷を負わせることに熱心で、ついには金銭で救い(免罪符)を売るほどまでに堕落していました。

マルティン・ルター

 これに対して、ルターは、救いは、神の無条件の愛によって、信じる者すべてに与えられる神の恵みであり、それはイエス・キリストの十字架と復活によってもたらされたと説きました。

 ルーテル教会は、ルターの流れを汲むキリスト教会として、福音を伝えながら、ドイツから北欧に、そして北欧からアメリカへ、やがては全世界へと広がり、現在、全世界で約7,000万人の会員数を数えます。日本では、今から約100年前に、アメリカからの宣教師によって最初のルーテル教会が生まれました(日本福音ルーテル教会)。そして 約50年前に、新たにアメリカ、ノルウェー、フィンランド、ドイツなどから宣教師が来日して、新しいルーテル教会系の教団が誕生しました。(日本ルーテル教団近畿福音ルーテル教会西日本福音ルーテル教会など)。現在、日本には、約270のルーテル教会があります。

 泉北ルーテル教会(正式名称:近畿福音ルーテル泉北教会)の所属する、近畿福音ルーテル教会は、ノルウェー伝道会(Norwwgian Missionary Society:NMS)日本伝道団と、ノルウェー・ルーテル自由教会(Evangelical Lutheran Free Church of Norway:LFCN)日本伝道団によって種が蒔かれた教会で、ノルウェー人宣教師の派遣を含め、現在もノルウェーとは大変深い関係にあります。

(以上、近畿福音ルーテル教会のページを参照しています。)

 

luther-rose

 茎に棘(とげ)を持つバラがイエス・キリストを表すことは、聖書を通してよく用いられるメタファー(隠喩)です。そして、マルティン・ルターは、バラを自分の紋章として用いました(これは現在、「ルター・ローズ」と呼ばれます)。ルター・ローズは、5枚の白いバラの花弁と葉を持ち、中心にあたる部分には、赤いハート型と十字架が描かれています。そこには、「バラの上に置かれたキリスト者のハートは、十字架の下にあるとき脈打つ」という題字が添えられていました。

 近畿福音ルーテル教会のエンブレムには、このルター・ローズを用い、周囲に、"KINKI EVANGELICAL LUTHERAN CHURCH SINCE 1961.11.3"(近畿福音ルーテル教会 1961年11月3日創立)という文字を配しています。

 

ルーテル教会の特色

聖書のみ

イエス・キリストを救い主として証(あか)しする聖書のみが、信仰と生活の唯一完全な規範であると信じます。

恵みのみ

私たちは神の一方的な恵みのみによって救われ、人間の善行によって救われるのではないと信じます。

信仰のみ

神の恵みは、イエス・キリストに対する信仰のみによって受けることができると信じます。

全聖徒祭司

神の御前(みまえ)にすべての人は平等です。誰でも、イエス・キリストを通して、神との交わりが許されています。また、神の教えを宣べ伝え、とりなしの祈りをする責務を委(ゆだ)ねられています。

 

洗礼と聖餐

【洗礼式】

 礼拝の中で、洗礼式が行われることがあります。洗礼は、イエス・キリストが人の救いのために定められた、大切な恵みです。

 イエス・キリストは、復活の後、弟子たちのもとを離れて天にお帰りになるとき、「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに、父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」(マタイ28章19〜20節)と命じ、また、「信じて洗礼を受ける者は救われる」(マルコ16章15節)と約束して下さいました。

 教会に来て、イエス・キリストを救い主と信じる人は、洗礼の恵みをいただいてクリスチャンとなり、新たな歩みをはじめるのです。

【聖餐式】

 泉北ルーテル教会では、毎月第1、第3日曜日の礼拝で、または教会の祝祭日に、聖餐式を執(と)り行っています。

 イエス・キリストは、十字架の苦しみを前にして、弟子たちと共に食事をなさいました。いわゆる「最後の晩餐」です。これは、「過ぎ越しの食事」という大切な祭りの食事でしたが、この時にキリストは、弟子たちにパンを差し出し、「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言い、また、ワインの杯(さかずき)を差し出して、「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である」と語られました。

 キリストを信じるクリスチャンは、「これはわたしの体、これはわたしの血」と語られたキリストの言葉を信仰をもって受け取り、キリストの恵みとしてこれを受け取るのです。

 この聖餐の恵みは、教会で洗礼を受けた方に備えられています。キリストの教会であるならば、どこの教会で洗礼を受けた方でも、この聖餐の恵みを受けることができます。まだ洗礼を受けておられない方には、牧師が祝福の祈りをさせていただきます。

 そして、教会は、すべての人が導かれて信仰を与えられ、洗礼を受けて共にこの聖餐の恵みに与(あず)かることができるようにとお祈りしています。

 

教会暦・年間行事

主要教会暦

  • 主の命名日
  • 顕現日
  • 灰の水曜日
  • 枝の主日
  • 聖金曜日
  • 復活祭(イースター)
  • 昇天主日
  • 聖霊降臨祭(ペンテコステ)
  • 三位一体主日
  • 宗教改革記念日
  • 全聖徒の日
  • 待降節第一主日(アドベント)
  • 降誕祭(クリスマス)

 

教会が初めて・お久しぶりの方へ

 

(教会が初めて・お久しぶりの方へのメッセージ)